『方法序説』を理解するために読んでいる本

デカルトの『方法序説』はページ数が少ない上に、一般の人に科学を薦めるために書かれただけあって、哲学の中では比較的読みやすい。

僕もとりあえずひととおり読んではみたが、わかったようなわからないような状態だ。かといって、くり返し読む気も起らない。そこで簡単な入門書を読んでみることにした。

まんがで読破『方法序説』

哲学博士(無職)が、2人の大学生に『方法序説』が書かれた由来と内容を解説するといった形式。

中世哲学『スコラ学』が学問の基盤だった時代に、デカルトは「人生に役立つ知識」を求める。そのために思索したり旅先で人と交流したりして経験を積む。そうして書かれたのが『方法序説』だ。

デカルトが、科学的な見方の基礎を作った過程をさらっと確認できる。

14歳からの哲学入門

比較的時代の新しい哲学者(合理主義~ポスト構造主義)11人について解説している。そのうちの1人としてデカルトが紹介されている。

「認識論」、「我思う、ゆえに我あり」、「神の存在証明」にいたるまでを番号付きの手順を示して解説している。細かく分解されているのでわかりやすい。

神の存在証明では「神」を「無限」に置き換えることを提唱していいる。そうすると、現代人にも納得できる。そのついでにペンローズの『皇帝の新しい心』についてふれている。この話をもってきたことで、さらにデカルトの主張がわかってくる。

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