般若心経の覚え方

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なぜ覚えようと思ったのか?

史上最強の哲学入門―東洋の哲人たち―
がきっかけ。仏教の目的(ゴール)は「悟る」ことであり、その悟りの境地を表したものが般若心経だと知って興味を持った。

そのときは「へ~、おもしろいな」と思うだけで覚えてみる気にはならなかった。般若心経よりも関心を持ったには「悟り」についてだった。

これは般若心経を覚えたからと言って悟れるわけではなく、座禅(瞑想)が最も効果がありそうだったので、瞑想に取り組んでいた。途中で飽きていまだに悟れていない。

では今さらなぜ覚えようと思ったのか?どれくらいの期間で覚えられるのか試してみたかったからだ。般若心経は短いお経なので、その気になれば1日で覚えられるだろう。

けれどがんばって覚える気にはなれない。熱意はないものでも習慣としてしまえば身につけられるという技術がほしい。その手始めとして般若心経で試してみた。

百人一首も考えたが挫折しそうだったので、確実に覚えられそうな般若心経を選んだ。

熱意のない覚え方

覚えようと思ったものの、頑張って覚えるのはいやだ。めんどくさい。けれど覚えたい。こんな贅沢を言っていても覚えることはできる。

それはストレスを感じないように、気軽にできるように、「1回でやるべきこと」を細分化することだ。そのかわり時間はかかる。

その気になれば般若心経は1日で覚えることも可能だ。しかし、そうした熱意がないのなら1日で覚える量を短くする。そして日数をかける。1日3分でもいいから唱える。そうすれば日数はかかっても徐々に覚えられるだろうと考えて、1日に覚えるべき量を細分化した

どの程度まで覚えることを目標にしたのか?

覚えるといっても、漢字が全部書ける、リズムに乗って唱えられるというわけではない。

僕が目標としたのは、とりあえず多少つまっても自力で言えること。お経の意味も完璧には理解できなくてもいい。そういう心づもりだった。

結果的には意味を頼りに覚えたので、お経の意味も言葉としては理解できた。

ちなみに漢字は書けないものもあるし、お経のリズムも正しくはない。けれど、一応全部言えるし意味も分かる。

意味が分かるといっても本当の理解ではない。言葉として言えるということ。本当の理解とは悟ること。これは口では説明できないものらしい。モノクロだけの部屋に住んでいる人に「赤色」を説明するのがむずかしいのと同じだと『史上最強の哲学入門』に書かれていた。納得。

構成の確認

般若心経は次のような構成からなる。

  • 経題、1~9節、奥題に分かれている。
  • 1節に多くても4行しかない

「めちゃくちゃ少ない。これなら1日で覚えられる」と思う人は多いのではないか。

実際、強制的に覚えざるをえない環境だったら覚えられそうだと僕も思う。しかし、別に覚えなくていい、覚えても何かがえられるわけではない環境の中、いざ覚えようとしてもやる気がでない。そうして時だけが経つ。

覚えるためには最初の1歩を踏み出すことが大切。そのためにははじめの数歩は極端なまでに軽くすること。だから、僕は1日の覚える量を1~2節に限定することにした。これなら挫折することはなさそうだった。実際上手くいった。

覚える期間を2週間に設定

構成の確認をしたことで2週間もあれば熱意がなくても覚えられそうなので、2週間以内に覚えるという目標を立てた。

なんとなくダラダラやるよりも期限を決めたほうが実行できると自覚していた。今まで何となく覚えてみようと思ったものの行動に移せなかった。気乗りしないものでも期限があると行動せざるをえない。

だからこれから何となく覚えてみようかなという人は期限を設定すべき。

10~15分で1~2節覚える

暗記する量と時間は短くていい。でないと集中力が続かない。

1~2節を15分以内に3度以上はくり返すことを意識した。

覚え始める前は5分が限界かなと思っていたが、覚える節が増えていくほど時間が足りなくなる。今までの分も復習となると5分以上かかる。

自分の場合、めんどくさいと思うことはなく15分くらいは集中できた。もっとできそうだったが、そうすると次に復習するときがつらくなるので15分以内でやめるようにした。

1行ごとに訳と照らし合わせる

意味も分からず音だけ真似る人もいるかもしれないが、僕の場合そのやり方だとやる気がおきなかった。やる前からげんなりする。

しかし漢字の意味がわかっていれば思い出す手がかりができるので覚えやすい。また、この説は〇行から構成されているということも意識するのも記憶に残りやすい。

高校レベルの漢文の知識があれば訳の意味が分かる。現文からどうしてこの訳になるのかがわからない人は、受験参考書を見るのもいいと思う原現文と訳を同時に覚えられる。もちろん、わざわざそんなことをしたくない人は別にやらなくてもいい。

僕はある程度漢文の読み方を覚えていたので、原文と訳を同時に覚えられた。訳ができるほうが般若心経を覚えやすいと思う。般若心経は、悟りに至るまでのプロセスを紹介したものなので、ちょっとした文章になっている。文章だと意味の分からない言葉の羅列を覚えるよりも覚えやすい。

実際に聞いてから覚えてもいい

般若心経を実際に聞いてリズムを知っておくと覚えやすくなる。流行りの歌など覚える気がなくてもサビの部分は覚えてしまうのと同じ。リズムが気に入った人は、そのまま歌のようにおぼえてしまうのもありだと思う。

ただし、僕はリズムにこだわらかった。とにかく般若心経を言えるようにすることが目標なのでリズムは後まわし。だからいまだにリズムも合っていない。

5.今後の目標

とりあえず、般若心経を言えて意味も理解できるようになった。

ただ漠然と覚えようと思っていたときは「ぎゃーてーぎゃーてー、はーらーぎゃーてー、はらそーぎゃーてー、ぼーじーそわか」しか覚えられなかったが、覚えることを細分化して期限を決めたら覚えられた。

といっても漢字は書けないし、リズムも合っていない。そして悟れていない。なので次の目標はこれだ。

・漢字を覚える
・リズムを覚える
・悟る

悟るのは一番難しい。もしかすると一生無理かもしれない。しかし、できることからコツコツやる。

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