「人を動かす」話し方
本書は親・上司・先生などの「人を育てる、指導する立場の人」の視点メインで書かれている。
「相手が言うことを聞いてくれない」、「人間関係がうまくいかない」
それなら「人を動かす」神トークを身につければいい。コミュニケーションを円滑にとれるようになるコツが本書から得られるかもしれない。
人を動かすキーワード2つ
いったいどうすれば「人を動かす」ことができるのか?
それには、相手の2つの欲求を満たすことが必要だ。
・安心感
・自己重要感
安心感とは、相手が「この人といると居心地がいい、リラックスできる」と思えることだ。
自己重要感とは、相手が「自分は価値がある人間だ」と思えることだ。
この2つの欲求を満たすことができれば、相手はこちらを信頼し言うことを聞いてくれるようになる。本書はその具体的な方法を解説している。
いきなり全部を実践できないので少しずつ取り入れていけばいい。ハードルは高くなない。すぐにでも実践できるものが多い。
すぐにでも実践できる神トーク5つ
ぼくが実践できそうな神トークは次の5つ。
1.考えを吐き出させる
人は自分の考えを吐き出さないと、新しい考えを納得して受け入れることができない。
これには思いあたるところがある。
自分の考えが採用されるかどうかは別として、「言うべきことは言った。あとは相手がどう受けとるかだ」とスッキリする。
2.集団・行動・モノをほめる
ほんとうは直接本人をほめるのがいいようだがはずかしい。しかし、集団・行動・モノならはずかしさもなくほめることができる。
例えば、「○○出身なんだ。いいとこだよね」、子供に「お箸の使い方上手になったね」、「その鞄かっこいいですね」
3.チャンクサイズ・コントロール
チャンクとは「話のカタマリ」。チャンクサイズ・コントロールは次の3パターン。
チャンク・ダウン
話題を絞っていく。動物→猫→猫の種類
チャンク・アップ
チャンク・ダウンの逆で、話題を広げていく。
チャンク・スライド
話題をほんの少しずらす。猫の種類①→猫の種類②
4.変化に気づく
ポイント2つ
・気づいてもらえてうれしいことを日頃から考えておく
・ふれてほしくないことはふれない
5.1か月間「ありがとう」を40分言い続ける
習慣化することで口癖でありがとうと言えるようになるそうだ。
「ピザと10回言って」
「ピザピザピザ・・・」
肘を指して「ここは?」
「膝!」
みたいなものか。
さすがに40分はきついので10~20分で試そうと思う。