内容
プログラミンとは何か、また何ができるのかを初心者にわかりやすく解説している本。小学校4~6年生が対象だと思われるが、プログラミングにくわしくない大人が読んでも勉強になる。
小学生対象の本であるだけに、イラストを多用して文章も短めで簡単な表現をしている。しかし、プログラミングやコンピュータの基礎知識の中で重要事項はおさえてある。
大人向けの入門書でさえむずかしいと感じた人でも、本書を読めば「ああ、そういうことか」と納得できると思う。書いている内容が同じでも子供でもわかるくらい説明しているので、内容がスッと入ってくる。
本書でまなんだこと
プログラミングのしくみ
自動販売機やモンスターと戦うゲームを例にしてプログラムのしくみを、フローチャートというプログラムの流れ図を用いて解説している。
プログラミングの基本ルールは、順次、選択、反復の3つだ。プログラムがこの3つのルールにしたがって実行されていくのをフローチャートで確認できる。
オブジェクト指向
オブジェクトとは、プログラミング用語では「○○係」、「役割」という意味。
「通信をするためのプログラム」、「計算をするためのプログラム」というように役割を分担してプログラムを実行する。
スクリプト言語
スクリプトとは、プログラミング用語で「簡易的なプログラム」という意味。
コードを書いたらすぐに実行できるところが簡易的。JavaScript, PHP, Dartがスクリプト言語。Dartは、JavaScritを参考にして作られたらしい。TypeScriptは知っているがDartは今回はじめて聞いた。
ビジュアルプログラミング
ビジュアルプログラミングとは、キーボードを使わずにマウスやタブレットで操作するプログラミングのこと。
スクラッチしか知らなかったが、ビスケットやスプリンギンというものもあるらしい。スクラッチはいかにも子供向けに見えるので興味なかったが、人工知能を使ったプログラムを作ることができるそうなので、使ってみたくなった。
プログラミングの3つのルール
- 順次
- 選択
- 反復
現在Ruby on Railsを中心にプログラミングを勉強している。コードが増えていくにつれて何をやっているのか理解するのに苦労する。上の3つのルールを意識していれば、コードが増えて複雑になっても何をしているのか理解しやすくなると思う。
コンピュータの5つのはたらき
- 入力機能
キーボード、マウス、リモコンなど。 - 制御機能
プロセッサーで制御する。 - 演算機能
プロセッサーで計算する。 - 記憶機能
はじめにメモリー、次にストレージで記憶する。 - 出力機能
プログラムの実行結果を画面表示したり音を出したりする。
覚えるべきコンピュータのパーツ3つ
- プロセッサー
計算をするところ。 - メモリー
いったん記憶するところ。覚えるのは速いが、すぐ忘れる。 - ストレージ
たくさん覚えられるが書き込みがおそい。
どれも聞いたことがあるパーツ名だが、それぞれのはたらきについてはくわしくは知らなかった。本書を読んだことで大体のちがいがわかった。もう少し、それぞれのはたらきについて知りたいので他の本を読んでみようと思う。
バーコードとQRコード
黒を1,白を0として、2進数の数字を表す。
この数字に商品情報が割り振られていて、コンピュータは、この数字を読み込んで商品情報を管理している。
QRコードはバーコードの200倍の情報を表すことができる。