砂漠というと、「とても暑くて、砂ばかりが広がる場所」というイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、地理で学ぶ砂漠気候には、気温・降水量・土壌・植物・人々の生活など、覚えておきたい重要な特徴がたくさんあります。
- 「なぜ昼と夜の気温差が大きいのか」
- 「なぜ雨が降らないのか」
- 「どんな暮らしをしているのか」
といったポイントをおさえるとイメージがができて覚えやすくなります。
この記事では、砂漠気候の特徴をできるだけわかりやすく整理し、テスト対策にも役立つ形でまとめていきます。
砂漠気候とはどんな気候?

砂漠気候とは、一年を通して非常に乾燥している地域の気候のことです。
世界の気候区分では「BW(乾燥帯の砂漠気候)」と表されます。
年間降水量250mm以下が基準
砂漠気候の最大の特徴は、降水量の少なさです。
一般に、年間降水量が250mm以下の地域が砂漠気候に分類されます。
日本の年間降水量は約1700mm前後なので、砂漠はその10分の1以下しか雨が降らないことになります。
砂漠=砂だけではない
砂漠というと「砂の海」を思い浮かべがちですが、実際には砂ばかりではありません。
砂漠には次のような種類があります。
- 砂砂漠:砂丘が広がる砂の多い砂漠
- 岩石砂漠:岩がむき出しの砂漠
- 礫(れき)砂漠:小石が多い砂漠
つまり、「砂漠=砂」ではなく、乾燥して植物がほとんど育たない土地全体を指します。
砂漠気候の気温の特徴

日較差が非常に大きい
砂漠気候では、昼と夜の気温差(日較差)がとても大きいことが特徴です。
例として、
- 昼:40℃近くまで上がる
- 夜:5℃以下まで下がる
といったことも珍しくありません。
年較差より日較差が大きい
地域によっては、一年の気温差(年較差)よりも、一日の気温差(日較差)の方が大きいこともあります。
これは砂漠気候特有の特徴で、テストでもよく問われます。
昼夜の気温差が大きくなる理由
気温差が大きくなる理由は主に次の3つです。
- 雲が少ない → 熱が宇宙へ逃げやすい
- 水蒸気が少ない → 空気が熱を保てない
- 地面が熱をためにくい → すぐに冷える
昼は太陽の熱を直接受けて高温になり、夜は一気に熱が逃げて寒くなるのです。
降水量と土壌の特徴

雨がほとんど降らない
砂漠気候では、年間を通して雨がほとんど降りません。
数年に一度しかまとまった雨が降らない地域もあります。
アルカリ性の塩性土壌
雨が少なく蒸発が盛んなため、地面の中の塩分が表面に残りやすくなります。
その結果、土壌はアルカリ性の強い塩性土壌になります。
このような土では多くの植物が育ちにくく、農業が難しくなります。
植物と自然環境の特徴
耐乾性植物が中心
砂漠に生える植物は、水が少なくても生きられる耐乾性植物です。
代表例:
- サボテン
- 多肉植物
- 小さな低木
砂嵐とワジ(涸れ川)
砂漠特有の自然現象として、
- 砂嵐:強風で砂が舞い上がる現象
- ワジ(涸れ川):雨季だけ水が流れる川
があります。ワジは地図問題でも出やすい用語です。
人々の生活と産業

オアシス農業
地下水がわき出る場所をオアシスといい、そこでは農業が行われます。
栽培される作物:
- ナツメヤシ
- 小麦
- 野菜
遊牧生活
水や草を求めて移動しながら家畜を育てる遊牧も盛んです。
飼育される家畜:
- ラクダ
- ヤギ
- ヒツジ
石油資源
中東などの砂漠地域には石油資源が豊富な場所も多く、現代では重要な産業になっています。
砂漠気候の分布
砂漠気候は、次のような場所に多く分布しています。
- 亜熱帯高圧帯:上空から乾いた空気が下降する地域
- 大山脈の風下側:雨が降りにくい(雨陰)
- 大陸内部:海から遠く湿った空気が届かない
- 寒流が流れる大陸西岸:空気が安定して雲ができにくい
詳しい種類や具体例は、「砂漠の種類」の記事で確認すると理解が深まります。
まとめ|砂漠気候の特徴チェックリスト
最後に、砂漠気候の重要ポイントを整理しておきましょう。
- 年間降水量 250mm以下
- 日較差が大きい(年較差より大きいことも)
- アルカリ性の塩性土壌
- 耐乾性植物が中心
- オアシス農業・遊牧が見られる
- 砂嵐・ワジが存在
- 分布は 亜熱帯高圧帯・大陸内部・寒流沿岸・山脈の風下
